JABEE
海洋生物資源学部のカリキュラムは、JABEE技術者教育プログラムとして認定されています!
1.JABEEとは?

JABEE(ジャビーと読みます)は、日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education)を略したものです。JABEEは、大学などの高等教育機関の技術者教育が国際水準や社会的要求に適合する内容とレベルで実施されていることを、外部機関として専門的、中立かつ公平に審査して認定することを目的として設立された非政府団体です(http://www.jabee.org)。日本を代表する技術者教育認定団体としてワシントン協定に加盟しています。

海洋生物資源学部の教育プログラムは2008年度からJABEEによる認定を受けています。

 

2.卒業生全員が技術士1次試験を免除されます!
技術士1次試験免除によって卒業生の活躍の場を広げる。

JJABEEに認定された教育プログラムを修了(卒業)すると、卒業生全員が技術士1次試験を免除され、修習技術者となります。修習技術者は次のいずれかの方法で技術士2次試験の受験資格を得ることができます。

  • 国への登録により技術士補となり、補助する指導技術士の下で4年を超える期間の実務経験を積む
  • 優れた指導技術者の下で4年を超える期間の実務経験を積む
  • 7年を超える期間の独自の実務経験を積む


技術士は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。 また、技術士は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。さらに、技術士は、技術士法により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。


JABEE認定技術者教育プログラムの修了により修習技術者となると、水産以外の部門の技術士をめざす場合にも1次試験が免除されることから、幅広い分野の技術コンサルティングや製造業を営む企業の専門技術者として、卒業生の活躍の場が大きく広がることが期待されます。


 

3.どのような能力を身につけるのか? -学習・教育目標が示すもの-

海洋生物資源学部は、『海洋生物が再生産される環境の保全、海洋生物資源の育成ならびに有効利用などに関する専門知識を基礎として、地域的および国際的な視野に立って、海洋生物資源の持続的利用に関連する科学的および技術的課題の解決に貢献する人材』を養成することをめざしています。
プログラム履修生が何をめざして学び、どのような能力を身につけるのかを、学内外に示すために、海洋生物資源学部では以下のような学習・教育目標を設定しています。

A 海洋生物資源に関わる技術者として、幅広い視点を持ち、同時に自らの社会的役割を理解して行動できる資質を身につける。
A-1国際的および日本海をとりまく地域的視点から、歴史や文化あるいは経済や社会の課題を多面的に考える。
A-2科学・技術が社会や自然に及ぼす影響・効果および倫理的責任を理解して行動する。
B 海洋生物資源に関わる専門基礎能力とさらに進んだ専門知識と応用能力とともに、自主的に学習を継続する能力を身につける。
B-1海洋生物資源学の基礎となる数学および自然科学を幅広く学び、論理的に思考する。
B-2海洋環境の保全や海洋生物資源の育成と利用に関わる基礎および専門知識を身につける。
B-3習得した知識を海洋生物資源の持続的利用に関する問題の解決に応用する。
B-4絶えず発展する海洋生物資源に関わる科学・技術について、社会の要求と関連付けながら継続的に学習する。
C 海洋生物資源の持続的利用に関する様々な課題を解決するための計画を作成して実践し、その成果を取りまとめて検証する能力を身につける。
C-1さまざまな手段を用いて必要な情報を収集し、得られた情報を解析する。
C-2習得した知識と技術に基づき、与えられた条件のもとで問題を解決するために、計画を立案して実践し、その成果をまとめる。
C-3自らの考えを論理的に記述し、口頭で発表するとともに、積極的に議論する。
C-4海洋生物資源に関する国際的課題について、外国語で議論するために必要な基礎的語学力を身につける。
C-4他者と協働して海洋生物資源に関わる問題を解決するために、自己のなすべき行動と他者のとるべき行動を的確に判断し、相互に意思疎通を図りながら行動する。
4.学習・教育目標を達成してプログラム修了生となるためには?
  • 本プログラムでは、卒業生全員が学習・教育目標を達成できるようにカリキュラムが設計されています。
  • 一つ一つの授業科目が学習・教育目標に対応しており、単位を積み上げることが、学習・教育目標の達成につながります。
  • 学習・教育目標の達成は主に重みづけされた必修科目の修得により保証されます。
  • これらのことから、本プログラムにおいては卒業要件を満たすことが学習・教育目標の達成とみなすことができます。
5.学習・教育目標を達成するために、教育方法が工夫されています!
  • 推薦入学生には、入学前のウォーミングアップとして、入学前の補習教育を実施しています。
  • 高校から大学へのつなぎ教育として、海洋生物資源学フィールド演習で、なぜ学ぶのか、何をどのように学ぶのかを理解し、やる気の触発や継続的な学習姿勢が身につくようにします。
  • シラバスでは、講義内容とともに評価基準を公開して、学習のポイントがわかるようにしています。
  • 少人数の教育で、小テストやレポートも取り入れながら、理解度がアップするように心がけています。
  • 英語学習支援を行っています。TOEIC eラーニングシステムやTOEIC 団体特別受験制度(IPテスト)を利用した学習ができます。
  • 学習を励ます制度として、特待生制度やオナーズプログラムなどを活用しています。
  • 学期ごとに修学カウンセリングを実施し、達成度を確認するとともに履修計画についてアドバイスします。
  • 卒業論文では、問題を解決するためのデザイン能力とコミュニケーション能力を養い、その達成度を全教員によって評価しています。
6.教育プログラムの継続的改善に努めています!
今日の大学教育には、科学技術の急速な進歩と社会情勢の変化に柔軟に対応することが強く求められています。海洋生物資源学部は、教育の主体である学生の要望と地域社会や産業界からの要求をふまえて、教育プログラムの継続的改善に努めています。