企画・セミナー

このページでは、日本ジェンダー学会が主催してきた
企画・セミナー・交流会等について紹介しています。



日伊文化交流セミナー

文化創造におけるジェンダー

−オペラを生んだ国イタリア、歌舞伎を生んだ国日本−

主催:日本ジェンダー学会、イタリア文化会館
後援:日本ペンクラブ
日時:2003年10月23日(木)、11:00〜13:00
場所:イタリア文化会館 〒102-0075 東京都千代田区参番町6-14 日本生命ビル4階
                Tel 03-3264-6011、Fax 03-3262-0853

プログラム

◆開会の挨拶(11:00〜11:20)
   主催者:G.カンパナーロ(イタリア文化会館副館長)、冨士谷あつ子(日本ジェンダー学会会長)
   来賓:英正道(元イタリア大使)、井上ひさし(日本ペンクラブ会長)

◆基調講演(11:20〜12:40)
  
1.イタリアにおける文化創造とジェンダー
              〜オペラの誕生とその後、そして現代イタリア〜
     講師:ダーチャ・マライーニ(作家、劇作家)

            イタリアにおけるオペラの草創期に疎外されていて女性が、どのように活躍の機会を得る
      ようになったか。さらに文学における創造者としての女性は、どのように登場し活躍してき
      たか。現代イタリアにおいて作家・劇作家として活躍を続け、国際的にも注目を集める作品
      を世に送り出してきた立場から、作家として女性として考えていることや、『シチーリアの
      雅歌』にみる18世紀初頭の聾唖の貴族の女性を中心とした家族史的記述、20世紀初頭の軍人
      による女性虐殺の告発の書『イゾリーナ』にみるドキュメンタリー・タッチなど、多様な手
      法によって表現した作家としての思いを語る。

   2.日本における文化創造とジェンダー
               〜歌舞伎の誕生とその後、そして現代日本〜
      講師:冨士谷あつ子(評論家、日本ジェンダー学会会長)

             400年前、出雲の阿国と称した女性によって歌舞伎が創始されたことを記念して、『阿国夢
      幻』(かもがわ出版)を書き、これを原作としてオペラや野外劇を制作・上演した立場から、
      日本における文化創造とジェンダー問題について語る。わが国初の女性学の本『女性学入門』
      (サイマル出版会、1979)の編著者として、また一昨年「世界女性文化会議・京都2001」(主
      催日本ジェンダー学会)を実行委員長として開催し、国や地域による文化創造とジェンダー問
      題を考えた立場から、さらにマライーニさんと同じ世代に属することから、ファシズムやフェ
      ミニズムについて問いかける。

      司会:進藤久美子(東洋英和女学院大学教授)
     通訳(逐次):イタリア文化会館

◆質疑応答(12:40〜13:00)
   司会:海老原暁子(立教女学院短期大学講師)
   参加費:無料
   定員:50名