平成17年度
独立行政法人国立女性教育会館 男女共同参画のための女性学・ジェンダーフォーラム
日本ジェンダー学会
http://www.fpu.ac.jp/tukamoto/gender.htm
日 時:2005年8月28日(日)13:00〜15:00
会 場:マルチメディア研修室
◇報告1:韓流男性学への招待
― ライフ・ヒストリーからみた韓国男性のジェンダー
報告者:佐々木正徳(九州大学)
◇報告2:オペラ≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫にみるジェンダー問題
報告者:武田好(神戸女学院大学非常勤講師、NHKラジオイタリア語講師)
シチリアの村で起きた事件を題材にしたこのオペラは、イタリア・ヴェリズモ・オペラの代表作として、イタリアのみならず世界的に大成功を収めた。19世紀後半に統一されたイタリア国家の近代化への波は、徴兵制という形でシチリアの村にも及び、これが事件の発端となる。村の掟が破られたとき、男は名誉を守る手段として決闘を選択するが、決闘の前に別れを告げる存在は恋人ではなく母親であった。母親中心主義の風土における「男性性」と村の社会規範と宗教倫理に規制される「女性性」について、オペラ≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫のジェンダーに関する考察を試みたい。