土が何からできているかを知るために、まず土の中には

何が含まれているかを知る。

 土の構成員

・ 空気

・ 土壌水

・ 土壌1次鉱物

・ 土壌2次鉱物

・ 土壌中の養分―チッソ(N)リン酸(P)など

・ 土壌有機物―腐植, 動物の死体や排泄物

・ 土壌微生物

・ 小動物などの生き物

今回は特に土壌1次鉱物と、2次鉱物に重点を置いてなぜ土の中にはこの2つの要素が含ま

れているのかを調べた。

Q. 土壌1次鉱物とは

 土壌1次鉱物とは、石英や長石、雲母のことをいう。これらは岩石を構成している成

分で、この岩石が風化作用によって細かく砕かれた結果、石英、長石となって現在土の中

の構成員として見つけることができる。結合はしっかりしている。(詳しくは別紙参照)

Q.土壌2次鉱物とは

土壌2次鉱物とは、カオリナイト、モンモリオナイト、イライト、

 ハロイサイトなどの粘土鉱物のことをいう。粘土は岩石が風化し

てできたものである。

◎ 一般の鉱物とくらべた粘土の特徴

・ 一般に微粒で、そのために単位重量あたりの表面積が大きく、コロ

 イド的な挙動を示す。環境の変化に敏感で、性質が変わりやすい。

・結晶の不規則性が見られ、しかもその程度が大きい

・ 水が重要な成分として含まれ、水分子は粘土鉱物粒子の表面構造層

 の間に水分子層を形成している。これは、結晶構造、物理的・

化学的性質の上で重要な働きをしている。

・ イオン交換能、膨潤性、有機物やそのほかの物質の複合体を形成す 

 る能力を示す。

上記のことから、土壌1次鉱物も、土壌2次鉱物ももともとは同じ岩石からできていると

分かった。ではなぜ同じ岩石からできているのに性質の違ったものになってしまったのだ

ろうか。それは岩石の風化のしかたと大いに関わりがある。

● 岩石の風化について●

風化には2種類ある。

  物理的風化作用―地表またはその直下で、太陽、大気、地表水、

          生物などの作用によって行われ、岩石が細か

          く破懐されること。

  化学的風化作用―造岩鉱物が質的に変えられること