愛に一言のいろいろ 〜呟きのような叫び〜
愛すればこそぞと涙一人部屋 君の右頬叩きし夕べ
恋せむと 男眺むるその時の なんと愛なきことかと思う
初恋のころのようです 薄赤く湯船に映る恥じらいの笑み
ずる休みの 火曜もいいやと思う午後 きみとふたりで日なたで昼寝
つきりきりが止まぬ胸 愛が故にか恋が故にか
五月雨のようでそれでも愛だよと 言い訳をする旦那なり 待つ女になれと言うのか
ごめんなさいの心の内の 恋には終わりがあるからは口の中で五回 終に発せじ
愛だぜのキスがもどかしいだなんて 言えるはずなく女の私
散る桜に いま一目などと願いつつ 春来たるれば三年目
愛してたのにと泣く女 ドラマのことと割り切れもせず
二度とは繰りぬ愛見んがため 婚姻届に判押す二人
愛の不思議 二文字の言の字余り具合
時経たり ノーリアクションでいこうと思うことの
できそうにないからしなかった約束 ずっと一緒にいよう 今こそ
一日一行の日記 いつも僕の君への恋文
筆不精がいやに真面目な顔してて ラブレターかと肩を叩いて
カノジョ欲しいなが口癖の男の隣に女一人で
あの時言わずにいた好きですを 心の栞に使う今
誕生日 ケーキをふたつ買うことの喜び ひとり暮し二年目
きみのために選んできたんだと指輪 貰ってはめて笑って泣いて
憎からず思う男の頭を肩にあと一時間見るホラー映画を
静寂(しじま)こそ愛の証と思えども そういえばさぁ、って もったいなくて
解熱剤があれば便利と思うのは さよなら言えぬ床の上 あればさよなら貰えるものを
後語り 〜まだ5月だと言い張ってみる〜
これを出す31日にはもう提出ファイルがないかもなんて恐れているんですが。
それはさておき今回は一行詩。所によって短歌形だったり俳句形だったり、はたまた単なる一行の文だったりしてますが、個人的にはこれも詩だと思っております。
多少なりと形にこだわって書くと、日本語の美しさってぇヤツが際立ちますな。ど素人の私が書いてさえそう思うんですから、世の歌人俳人方は偉いもんです。
今回のテーマは愛。ごった煮になってしまいましたが、いずれか読者様のお心に留まりましたでしょうか。
それではこれにて
夢咲き乱蝶