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地域経済研究所 メールマガジンバックナンバー Vol.2

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-----------------------  Vol.2/2005.05.25  ---------------------
          
                 MSPゴシック・12ポイントでご覧下さい
 
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□■目次■□

▽     特集1 企業間連携で活路を拓く(2)
▽     特集2 2005年度研究所の主な事業の紹介
▽     研究所ニュース
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▽特集1 企業間連携で活路を拓く(2)

□越前漆器産地を中心とした異業種連携
           −ネットワークにより新製品開発に挑む−

  福井県の県央に位置する越前漆器産地では、地域企業の活性化を狙って、
2000年、職人グループ “軒下工房”と、問屋を中心とした漆器直販グル
ープ“漆のれん会”が立ち上がり、製、販それぞれの分野で消費者に見せ
るモノづくり、直結した販売が試みられている。

 しかし、これら二つのグループは、生産者、販売業者それぞれの立場で
結成した組織だけに、同じ産地内にありながら互いの連携がほとんどみら
れず独立したグループとして存在していた。

 こうした中、新たに立ち上がったグループが「越前伝統開発研究会」で
ある。

 同研究会は、越前漆器デザインスクール講師、坂田守正氏が提唱し発足
したもので、産地の木工職人、塗り師、蒔絵師、問屋などの若手経営者を
中心に繊維、和紙、眼鏡関係者も加わり、商品開発から販売までを手がけ
ることが可能なメンバー十数人で構成されている。

 これまで、産地では複雑な分業構造があり、生産者は消費者に直接モノ
を売れず、また産地問屋は流通の中でただ単にモノを売っているだけに過
ぎなかった。

 つまり、そこでは消費者不在のモノづくり、販売がなされていたのであ
る。

 こうした現実に気づき始めた若手経営者を中心に、現在、新たな試みが
始まっている。

 2000年秋には、東京都谷中の「ART SPACE GEN  2001」に参加し、

“千年芸工館「これがほしかった展」”を開催、つくり手とつかい手のコ
ラボレーションと題して、消費者への直接アクセスを試み、モノづくりの
視点、考え方について多大な成果を収めたという。

 その後も都内の福井県ビジネス支援センター「南青山291」への出展、
開催3回目を迎える「ほたる会」をヒントにした新商品開発、ミラノなど
海外でのファッションショー、坂田氏自らが東京に出向き今年3月から始
める「伝産品をテーマにした出前教室」など、その活動を挙げれば枚挙に
暇がない。

 今や、既存の流通網を使うだけでは、モノは売れない。日々変化する消
費者意識にフレキシブルな対応を図りながらモノづくりを行う。

 そのために、生産者は、消費者に直接アクセスし、その声に耳を傾け、
モノへの既存概念を時流に合った形に“づらし”ながらモノづくりするこ
とが求められているのである。
                                     (なんぼ)

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▽特集2 2005年度研究所の主な事業の紹介

 本研究所は2005年度に以下のような事業に取り組む予定となっておりま
す。

1. 全体事業
 (1)「県内企業の経営革新動向の調査とサポート・システムの研究」
   (担当者;佐武弘章)
 (2)「都市の経済力評価の編集」
   (担当者;南保勝)
 (3)「小浜地域の産力強化に関する調査研究」
   (担当者;坂本光司、杉山友城)
2. 地域産業領域
 (1)「グローバル化に対応した地域産業の発展移管する調査研究」
   (担当者;南保勝)
 (2)「本県産業界が保有する技術のデータベース化「技術マップ」の編集」
   (担当者;南保勝)
 (3)「本県地場産業における地域ブランドの形成に向けた調査研究」
   (担当者;榊原雄一郎)
3. 地域企業領域
 (1)「交流ビジネスの促進と地域資源活用に関する調査研究」
   (担当者;小川雅人)
 (2)「経営者ヒューマンネットワークの効果的連携に関する調査研究」
   (担当者;小川雅人)
4. 地方行財政領域
 (1)「福井県における政策・背策評価としてのコミュニケーション調査と
      検証に関する調査研究」
   (担当者;榊原雄一郎、山川修)

事業の実施にあたっては皆様にヒアリングやアンケート等で依頼させてい
ただく場合がございます。

本年度も本研究所の事業に、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申
し上げます。

なお、事業の詳しい内容等につきましては、担当教員もしくは地域経済研
究所事務までお気軽にお尋ねください。

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▽研究所ニュース

■報告■
1. 5月25日(水)午後1時30分から第2回地域経済研究フォーラムを開催い
たしました。
 ニッポン放送の経営権を巡ってフジテレビとライブドアが争ったような、
いわゆる敵対的企業買収をテーマに、それに対する法的対抗策とその限界
について大学院経済経営学研究科(本研究所兼担教員)の竹内規浩教授に
講演をしていただきました。
 大変注目を集めているテーマであったこともあり、26人の参加者があり
ました。

2. 5月17日をもって1年間地域経済研究所の事務として活躍されました宇
賀亜矢子さんが辞められ、新しく馬洗博子さんが就任いたしました。
 皆様どうぞよろしくお願いいたします。
 また短い間でしたが宇賀さんには大変お世話になりました。この場を借
りてお礼申し上げます。

■予定■
1. 6月13日(月)午後3時から福井県中小企業経営革新フォーラム「総会
記念講演」をワシントンホテルで開催いたします。総会記念講演では講師
に株式会社メイテック執行役員人事部長の亀澤茂雄氏をお迎えし、「我が
社の人事評価システム−制度・運用・課題」をテーマに講演をしていただ
きます。
 講演に引き続き本研究所坂本光司招聘教授に最新の経済動向等の情報提
供をしていただきます。
 また講演終了後には懇親会の開催を予定しております。参加を希望され
る方はメール;keiken@fpu.ac.jpで申し込まれるか、後日送付いたします
紙面の案内状に必要事項をご記入の上、Fax;0776-61-6041までお送りく
ださいますようお願いいたします。

2. 7月初旬に第3回地域経済研究フォーラムの開催を予定しております。
 講師に株式会社林不動産鑑定所代表の林逸雄氏をお迎えし、「最近の県
内不動産情勢」をテーマに講演をしていただく予定です。
 日程等の詳しい内容につきましては後日紙面にて郵送いたします。
 参加を希望される方はメール;keiken@fpu.ac.jpで申し込まれるか、
 後日郵送いたします紙面の案内状に必要事項をご記入の上、
 Fax;0776-61-6041までお送りくださいますようお願いいたします。

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▽編集後記
 福井県の新しい玄関となる「新」福井駅がオープンしてから1月がたっ
た。
 真新しい改札、明るいホームなど県都の玄関としてふさわしいものにな
った。
 またオープン直後ということもあったが、プリズム福井の人の多さには
大変驚いた。
 今後も駅前の再開発や新幹線福井駅の工事など、駅周辺ではプロジェク
トが目白押しである。
 プロジェクトを成功させ、「新」福井駅が、人の集まる、魅力のある駅
になってほしいものである。
                         (さかき)

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