福井経済の特性・特質
失業率が全国の中でも低く、有効求人倍率が高い福井県。これまでも何故なのか繰り返し議論がされてきた。労働需給面で比較的恵まれていたことは事実で、勤労意欲も高く、労使ともに好感してきたが、額面通りに受け取れない側面もある。
失業が少ないのは、転職を良しとしない地域風土と、人員余剰でも整理しづらい風土の相乗作用と見ることもできるし、そもそも明治以来優秀な労働力を外部に供給してきた結果、絶対的にも、相対的にも労働力の供給が不足し、これが、需給を逼迫させる要因とも考えられる。 大都市で失業率が高く、地方中小都市で失業率が低いというケースは当然あり得るのである。
指 標
単位
指標値
全国平均
順位
年度
労働力人口比率[男] (対15歳以上人口) % 72.1 74.4 10 2005 労働力人口比率[女] (対15歳以上人口) % 47.8 53.1 1 2005 有効求人倍率 (求人数/求職者数) 倍 0.87 1.14 6 2005 完全失業率 (完全失業者数/労働力人口) % 6.0 4.2 47 2005 雇用保険受給率 (対被保険者数) % 1.8 1.7 41 2005 大学卒業者に占める就職者の割合 (対大学卒業者数)
% 63.7 70.5 3 2005 大学新規卒業者の無業者率 (対大学卒業者数)
% 14.7 4.9 47 2005 中高年齢者就職率[45歳以上] (就職件数/求職者数) % 5.7 6.9 6 2005
以下の事項でさらに検討してみよう
福井県民の勤勉性と真宗風土
女性のパート比率
離職率