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国際交流・教養に関するシリーズ
手紙の力学
〜太宰治作品から考える〜
開催日 | 10月24日(土曜日)<全1回> |
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時間 | 14時00分〜16時00分 |
場所 | さばえライブラリーカフェ |
講師 | 木村 小夜 学術教養センター教授 |
受講対象者 | 一般 |
募集定員 | 30名 |
備考 | 事前申し込み不要 参加費500円(ケーキ・コーヒー付) |
講義内容
今年は太宰治生誕百年。波乱に富んだ実人生と対応させて作品を読まれがちな太宰ですが、実際に個々の作品に表れる人間像・人間観はそうした範囲を越えた、はるかに普遍的で興味深いものです。
彼の作品にはしばしば、特殊な情況に置かれた個性的な手紙が出てきます。手紙という私たちにとって身近な伝達手段を、作家はどのように人間関係のドラマに生かすのでしょうか。ここでは、「燈籠」「誰」「恥」「散華」といった少しマイナーな作品から有名な「斜陽」まで、作中に登場する手紙を中心に据えて読み直すことを通して、手紙の特質について考えます。話し言葉で意思疎通し合う局面とはまた異質で、しかも、直接対面しないがためにいっそう複雑な感情や行動を引き起こし合う関係の中の人間の生々しい姿が、そこには見出されるでしょう。
- さばえライブラリーカフェ
- 問合わせ先:鯖江市文化の館(鯖江市図書館)
- 電話:0778-52-0089