生物資源学関連
栽培植物の進化遺伝学
〜進化学入門からトウモロコシとコムギの起原まで〜
講師 | 松岡由浩 生物資源学部准教授 |
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日程 | 9月1日(水曜日)、9月2日(木曜日)、9月3日(金曜日) <全1回> |
時間 | 19時00分〜20時30分 |
場所 | 福井キャンパス 交流センター |
対象 | 一般・専門分野の関係者(生物学)・中高生 |
定員 | 30名 |
備考 |
講義内容
今日、人間が農業を営む土地は、地球の陸地面積の約38%を占めるに至っています。このことは、農耕の開始以来、人間と自然の密接なかかわり合いの中で育まれてきた農業生態系が、いまや森林、砂漠などと並んで地球の主要な生態系の1つとなっていることを意味します。農業生態系では、栽培されることを通じて食用、飼料用、薬用、衣料用、観賞用あるいは建築資材として人間の日々の生活を支える一群の植物、すなわち栽培植物が進化しました。よく知られているように、これらの植物は、生まれながらにして「栽培植物」として存在していたわけでありません。それらの多くは、過去1万年ほどの期間に、人間が野生植物を採取し、自らそれを育てて収穫し、また育てて収穫するというサイクルに代表される「栽培化」と呼ばれるプロセスを経て生み出されました。栽培化の過程で、植物は、農業生態系という地球の歴史からみればごく新しい環境に適応し,人間との共生関係を背景に、野生種にはないさまざまな性質をもつようになりました。本講座では、トウモロコシとパンコムギを例にとって、我々の日々の暮らしを支えるなじみ深い栽培植物に秘められたドラマティックな進化の物語を解説します。
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