報告内容のファイルです(pdf形式)↓
2004年7月26日,初めて国際学会で研究報告をしました。
東京海洋大学で開催されたIIFET(国際漁業経済研究会)でのことです。

色々な人にお世話になりましたので,お礼もこめてその時の感想など書いてみます。


・報告申し込み

  報告は原稿を作って読めば良いけど,質疑応答がネックだよな〜
  と思いつつも報告申し込み。
  タイトルは「Fisheries in Atlantic Canada after the Collapse of Cod」ということで,
  私がカナダでやった実態調査の報告をテーマに。


・原稿づくり

  読み原稿を作ってみました(20分なのでA4で8ページほど)。
  自分ではうまく出来たつもりだけど,やっぱりネイティブに見てもらった方がいいかな。
  日本にいる外国人の知り合いに聞くと「チェックしてもらった方がいい」と。
  英語ネイティブの友達がいない私は,そっち方面に強い妹に相談。
  さっそく紹介してもらって原稿をみて頂きました。
  
   ・・・・・修正されまくりで自信喪失・・・・・
  
  しかし,さすがに直してもらった原稿は良い!断然良い!ネイティブは違う!
  変なプライドを捨てて見てもらって良かったと思います。Aさん,妹,ありがとうございました。


・Power Point作成

  最近はPower Pointを使ったプレゼンが当たり前らしい。
  私は2回しか作ったことがない・・・以前作った時はファイルサイズが大きすぎると言われました。
  しかし適当な大きさが分からない・・・誰に聞けば良いのやら・・・(すぐに人に頼る)・・・
  学内の先生が講義でPower Pointを使ってらしたことを思い出し,早速内線電話。
  「1メガ位なら大丈夫ですよ」と教えてもらいました(ありがとうございました)。
  1メガがどれくらいか分からない〜と思いつつ作成に取りかかりました。

  Excelで作ったグラフならPower Pointに移すのは簡単らしいと気が付いたのですが,
  私はLotus123ユーザー。
  Excelでのグラフ作成にチャレンジするものの,1時間たっても作れない。
  他の仕事も山積みになってどんどんストレスがたまっていく・・・・ついに・・・
  「ウヮーン!できないったら,できないったら,できないー!!!」
  母に電話して愚痴ると「東村玲子たるもの,できないわけないでしょ!」とのゲキがとぶ。
   (訳が分からないけど,うちの母はわりとこういう無茶な応援をします。でもありがとう。)

  結局Lotus123のグラフを図としてPower Pointに取り込む方法で解決。
   (こうしてExcelの使い方を覚えることなく終わってしまう私)


・国際化への道のり・・じゃないかも

  会議の事務局から「報告の要旨をWordとpdfファイルで提出してください」との指示が。
  pdfファイルってどうやって作る・・・のか・・・さっぱり分からない。
  再び「ウヮーン!できないー!!!」
  加藤先生のパソコンにpdfファイルを作るソフトが入っていることが判明。
  でもWordのファイルをpdfにする方法が分からない(ちなみに私は一太郎ユーザー)。

  北大時代の指導教官(今は北海学園大学教授)のF先生に電話で教えてもらって作成。
  「いやぁ,国際化するのも大変ですねぇ。Excelとかpdfとか・・・」と言うと,
  「お前,それは国際化以前の問題やで・・」と。そうだったのね。
  ありがとうございました。


・発表練習

  原稿を暗記するのは無理とさっさと諦めて,とりあえず上手に読めるように練習。練習。練習。
  思ったよりも時間がかかるので徹夜で文章を削り,練習・・・を繰り返しました。20回くらい。
  出発の前日に加藤先生に見て頂いて練習。
  「これなら大丈夫でしょう」とのことで東京に向けて出発!


・学会発表

  私の発表は初日でした。
  ふと,「それでは報告を始めさせて頂きます」は英語ではどうするのか?という疑問が・・・・
  他の人の報告を聞いても早すぎてよく分からない。
  Good Afternoon って言ってる人もいるし,もっと色々(内容は聞き取れず)言ってる人もいる。
  私は「Welcome to Japan !」にしました。そんなに変でもなかったのかな。分からない〜
 
  発表は滞りなく進みます。20回も練習しただけあって・・・時間もぴったり。

  いよいよ緊張の質疑応答。
  カナダの先生が「漁業者団体について言及がありましたが,それと漁業管理,政府との関係は?」
  という感じの質問をして下さいました。
  本当の論点が何なのか聞き取る能力がなく(これは本当に悔しかったです・・精進せねば),
  関連事項をぜーんぶ話しました。日本語では絶対にやりたくない応答ですが・・・仕方ない。
  自分で思ったよりも長々と話していたそうです(加藤先生談「いつまで話し続けるのかと思った」)。


・Tonyとの再会

  今回の学会には,カナダのケベック州からTonyが参加していました。
  彼とは2000年のIIFETで会って以来の友達で,カナダ調査の時にお世話になっています。
  会った当時は「アジア人と友達になるのは初めて」とか言っていたTonyも
  それなりに日本コネクションを増やしているようで,私もちょっとは役に立っているかなと安心。

  Tonyが友達に「Reikoとは4年間も友達なんだよ」と紹介してくれるのを聞いてしみじみ。
  今回の学会でも何人かとおしゃべりしましたが,後々までの友達になるかどうかは分からない。
  改めてTonyとの出会いの貴重さを実感しました。

  そのTonyとフランスからの参加者2人,加藤先生と私の5人で居酒屋に。
  色々食べましたが,フランス人の教授はヒラメの刺身が随分気に入ったようでした。
  「Halibutの刺身は美味しかったよ」と翌日も言ってましたし。
  ヒラメがHalibutと呼ばれていたのは,
  私がTonyに英語で説明したのを,Tonyがフランス語で説明して,それを英語に戻したからで・・・伝言ゲーム状態。
 
 
・おわりに

  報告の内容について反省するのは少し先にして・・・・・
  原稿を読む形で報告するのはマイナーなようです(少なくとも私は見かけませんでした)。
  次は原稿なしでやりたいと思います。

  連日の「ウヮーン!できないー!!!」を我慢して下さった加藤先生に心から感謝致します。
  小さな一歩ですが,私にとっては貴重な経験でした。
  報告当日の持ち時間20分よりも,その前後に学んだことの方が大きかったかもしれません。

  ああ,またやりたいな。次は国際漁業管理をテーマに。

  
・・・・今回は本当に日記です。役に立たない代物ですが・・・
IIFET特集〜玲子の国際デビュー戦〜
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Fisheries of Atlantic Canada after the Collapse of Cod