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細胞外マトリックスのタンパク質,水田尚志,FFIジャーナル,222(2),98-108 (2017).
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概要:本総説は「食料資源としての水産タンパク質研究」と題する特集の一環として執筆したものです。この中では魚介類の細胞外マトリックスに存在するタンパク質を広く紹介していますが、特に最近健康食品や化粧品の原料として注目されているコラーゲンに焦点を当てています。また、ナマコ類の真皮中に見いだされたユニークな糖タンパク質(400kDa糖タンパク質)に関するホットな情報を記載しています。
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Effects of immersion salinity on the food
properties of shucked oysters. M. Hosoi, S. Sugihara, K. Kato, S. Mizuta,
Y. Yokoyama, Fish. Sci., 80:
819-825 (2014).
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和文タイトル:浸漬水塩分がマガキむき身成分に与える影響
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概要:塩水パックで流通、販売されるマガキむき身の品質が、その浸漬水の塩分によってどのような影響を受けるのか調べた論文です。塩分とタウリンなどの遊離アミノ酸含量が相関し、浸漬水塩分がマガキむき身の品質に大きな影響を与えることを明らかにしました。

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マガキ(Crassostrea gigas)
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Enzymatic solubilization
of collagen in the skin of diamond squid Thysanoteuthis rhombus: application of a fungal
acid protease. S. Mizuta, M. Nishizawa, F. Sekiguchi, K. Matsuo, Y. Yokoyama, R. Yoshinaka.
Fish. Sci., 79: 841-848
(2013).
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和文タイトル:ソデイカ皮膚コラーゲンの酵素的可溶化:カビが産生する酸性プロテアーゼの応用
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概要:動物組織より未変性状態のコラーゲンを可溶化する際、多くの場合はペプシン(ブタ胃粘膜由来)を用いた限定分解法が採用されますが、低利用資源となっているソデイカの皮膚を材料とし、これに豊富に含まれるコラーゲンを、カビの一種Rhizopus niveusが産生する酸性プロテアーゼ(リゾパスペプシン)を用いて可溶化することに成功しました。得られたリゾパスペプシン可溶化コラーゲンは、ペプシン可溶化コラーゲンとほぼ性状が一致し、可溶化率についてもペプシンを用いた場合とほぼ同等であることが判明しました。
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