A.土には保水力がある。
⇒毛管力によるもの・・・土の団粒の隙間(=間隙)が、
縦横につながり毛細管と同じ状態となり、そこに
毛管現象(*1)によって水を保持する力。
* 1毛管現象:たとえば、ガラスの毛細管を水面に静かにたてる。す
ると水は管内を上昇し、しだいにゆっくりにはなるが
いずれある高さに達する。なぜ水が上昇するかという
と、水はガラスの壁面をどんどんぬらそうとするが、
同時に水の表面積をできるだけ小さくしようとする力
すなわち表面張力が働き、その結果ガラスの壁面を下
に押し下げようとして、その反作用で水全体が上昇し
ていくこと。
土壌水の分類
吸着水・・・土壌の粒子のまわりに大きな分子力で吸着されている
薄い数分子層の水。
毛管水・・・吸着水の外側に表面張力により重力に抗して保持され
ている水。
重力水・・・土壌中の間隙を重力によって自由に移動する水。