砂...粒径2mmから0.02mmまでのものをさす。粗砂と細砂に区分されることもある。砂は土壌を構成する物質のうちで最も粗砂のものであり、海浜や河底運搬堆積物に含まれ、または砂層としてレキ層や粘土層とともに地層を構成する。砂は一般に風化作用に対する抵抗力の強い石英質の物質からできており、白色が主体であるが、気候の影響を大いに受けて様々な色に変わる。

粘土...粒径2ミクロン以下の無機物粒子。多くは岩石の破片そのものではなく、風化分解を経て地表付近で新たにその場で生成した二次鉱物から成る。砂やシルトに含まれる機械的に細粒子となっただけの一次鉱物とは異なる。土壌中にあっては特に二次鉱物として重要な成分で、アルミニウムと鉄の珪酸塩(けいさんえん)が多くの場合、結晶体をなしている微粒子である。吸着性や可塑性、粘性などのコロイド粒子としての働きをもち、土壌に特有の性質を付加する。

二次鉱物

  1. カオリナイト―――――粘土の主要成分で、養分をたくわえる力が小さい
  2. モンモリオナイト―――層間に水分をとりこんで著しく膨潤し、また、陽イオン交換性が極めて高い。よく、軟弱地盤といわれ、地すべりを起こしやすい地域に多く含まれる
  3. イライト―――――――カリの給源として重要
  4. ハロイサイト―――――養分のたくわえ方は中間