メールマガジン
地域経済研究所 メールマガジン vol.105
Fukui Prefectural University
〓〓〓〓〓地域経済研究所 eメールマガジン〓〓〓〓〓
VOL.105/ 2 0 1 3.12.27 (FRI) 発行 ========地域経済研究所eメールマガジン 105======= □■目次■□ ▽コラム:「宅配サービスの萌芽 カンボジアにて」 ▽研究所ニュース ▽年末のご挨拶 ▽編集後記 ------------------------------------------------------------------- ▽コラム 宅配サービスの萌芽 カンボジアにて 昨年の秋、出張で訪れていたプノンペンの川沿いの安宿で週末を迎えた。 バイクを借りて郊外ドライブをしたり、市内散策を繰り返したものの、日 曜日の1日をどう過ごそうかと私は思案していた。急に思いついて、日帰り でコッコンに行くことにした。コッコンはプノンペンから西へ270kmの沿海 部に位置し、タイと国境を接する町だ。1991年9月、大学4年生だった私は 停戦合意の直前のカンボジアに入国したのもこのコッコンであった。当時 は貧乏旅行だからタイのバンコクからパタヤ、チャンタブリー、トラート を陸路で移動して、あとは徒歩でカンボジア領内に入国した。バンコクの 友人の友人が先日国境警備隊海軍将校秘書を退役したばかりというので、 その人と一緒に旅したのである。国境の警戒区域も彼の顔パスで通過でき た。私はパスポートを持っていたがスタンプなども押されず、結果的には 密入国だった。 …続きはこちらへhttp://www.s.fpu.ac.jp/fukk/mailmgz/n105_sp1.html (地域経済研究所 准教授 池部 亮) ------------------------------------------------------------------- ▽研究所ニュース ■お知らせ■ 当研究所 池部 亮准教授(アジア経済部門)が著書『東アジアの国際分 業と「華越経済圏」−広東省とベトナムの生産ネットワーク−』(新評論) を刊行しました。ぜひご覧ください。 ■予 定■ @ 1月16日(木)午後1時30分より第4回アジア経済フォーラムを、福井商 工会議所ビル2階 会議室Dにて開催いたします。参加を希望される方は、 FAXまたはメールにてお申込ください。お待ちしております。 概 要 民主化に舵を切り、眠りから覚めたミャンマー。「バスに乗り遅れる な」と殺到する日本企業のミャンマー視察が相次いでいます。これまで 日本経済にとって空白地帯であったミャンマーが開放され、投資先とし て、そして貿易相手国として、さらには経済協力のパートナーとして大 いに注目されています。 ただし、長年の経済制裁によって国内経済は疲弊し、インフラ整備も 遅れています。イメージだけが先行しているミャンマーですが、実際の 投資環境の現状はどのようなものでしょうか。また、2-3年先のミャンマ ーについてどのような展望が描けるのでしょうか? 今回のアジア経済フォーラムでは、民主化がはじまったミャンマーに 駐在し、現場でミャンマーの変化や日本企業の動向をみてきた高原正樹 氏(ジェトロ・ヤンゴン事務所長)をお招きして、等身大のミャンマー について具体的な事例を交えながら分かりやすく解説いただきます。 ・日 時 平成26年1月16日(木)13:30〜15:00 ・場 所 福井商工会議所ビル2階 会議室D ・テーマ 「ミャンマーの投資環境と日系企業進出動向」 〜日本企業にとってのミャンマーの展望と課題〜 ・講 師 ジェトロ・ヤンゴン事務所長 高原 正樹 氏 ・受講料 無 料 ・定 員 50名(事前のお申込が必要です) ・申込先 福井県立大学 地域経済研究所事務局 担当 大山 FAX : 0776-61-6017 電 話 : 0776-61-6000(代)内線6104 E-mail : keiken@fpu.ac.jp http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/symposium/index.html A 1月29日(水)午後6時より第2回地域経済研究会を、福井県立大学 地域 経済研究所1F 企業交流室にて開催いたします。 本研究会の特徴は、参加者の皆様との意見交換や討議を通じて、より地域 に根ざした研究を実現していくことにあります。 参加を希望される方は、FAXまたはメールにてお申込ください。 皆様のご参加をお待ちしております。 ・日 時 平成26年1月29日(水)18:00〜20:30 ・場 所 福井県立大学 地域経済研究所1階 企業交流室 ・テーマ 地方における中小・中堅企業のグローバル人材育成の現状 ・講 師 福井県立大学 地域経済研究所講師 齋藤 毅 ・概 要 地域経済のグローバル化にともない、世界各地での経営 活動を担う人材、いわゆるグローバル人材が不可欠となっ ています。しかし、このような人材は限られており、社内 での人材育成にも限界があります。 本報告は、福井県内に限らず、国内や海外の事例も交え ながら、中小・中堅企業がそうした難点にどのように対処 しているかを明らかにし、地方都市におけるグローバル人 材育成のあり方を探ります。 ・申込先 福井県立大学 地域経済研究所事務局 担当 大山 FAX : 0776-61-6017 電 話 : 0776-61-6000(代)内線6104 E-mail : keiken@fpu.ac.jp http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/symposium/index.html ・お問合せにつきましては、齋藤講師までお願いいたします。 電 話 : 0776-61-6000(代)内線6206 E-mail : tsaito@fpu.ac.jp B 2月24日(月)午後1時より地域経済研究所特別シンポジウムを、 福井県国際交流会館 地下多目的ホールにて開催いたします。 申込み等の詳細は1月のメールマガジンにてお知らせいたします。 皆様のご参加をお待ちしております。 ・日 時 平成26年2月24日(月)13:00〜16:45 ・場 所 福井県国際交流会館 地下多目的ホール ・テーマ 「福井らしさが創る地域の未来」 ------------------------------------------------------------------- ▽年末のご挨拶 早いもので、もう年の瀬となりました。 アベノミクスと呼ばれる一連の経済政策の成果や東京オリンピックの開 催決定など、明るい話題が印象に残る一年だったように思います。地域経 済研究所は地域の皆様のお役に立てる研究所であり続けたいと思いますの で、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 希望に満ちた新しい年が迎えられますことを祈念し、年末のご挨拶とさ せていただきます。 (地域経済研究所スタッフ一同) ------------------------------------------------------------------- ▽編集後記 県内企業のアジア展開を支援するため、最近、何かと福井県企業や在ア ジア進出日系企業を訪問することが多い。その中で実感したことは、グロ ーバル経済の浸透に伴い、商品の付加価値が、かつての素材、部品あるい は最終加工・組立というモノづくりから、川下のマーケティングと市場ニ ーズに適応した製品企画・開発分野へと移転してきたことである。消費者 ニーズを如何にして、かつ適正な価格で製品化し、販売するか、こうした リスクをとる企業に付加価値の多くが配分されるようになってきたという ことだ。 かつてアメリカで、小売価格299ドルで販売されたiPodの国際価値配 分が、製品企画・開発とマーケティングに携わるアメリカ(アップル社) へ163ドル、日本、韓国、台湾など部品製造に従事する国々へ73ドル、 そして最終加工・組立を行う中国へはわずか4ドルという配分額が新聞で 報道され、話題になった。しかし、これは何もIT産業に限ったことでは なく、今日では、自動車、電子電機、機械、繊維など、ほとんどの貿易財 に当てはまる。 福井県の主要産業である繊維業界でも、市場密着型の製品づくりのため の市場情報の収集とマーケティングがいかに重要か、これまで商社任せで 営業力に欠けていた福井の産元や機屋までが情報収集に真剣に乗り出した のを拝聴し、改めて痛感した次第である。 (丸屋豊二郎) ================================= 地域経済研究所メールマガジン 編集長;地域経済研究所長 中沢 孝夫 発 行;福井県立大学地域経済研究所(0776-61-6000 内線6104) ホームページ;http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/index.html 事務アドレス;keiken(後ろに@fpu.ac.jpといれてください)