メールマガジン
地域経済研究所 メールマガジン vol.110
Fukui Prefectural University
〓〓〓〓〓地域経済研究所 eメールマガジン〓〓〓〓〓
VOL.110/ 2014.5.30 (FRI) 発行 ========地域経済研究所eメールマガジン 110======= □■目次■□ ▽コラム:「タイの政治混乱とASEANシフト」 ▽研究所ニュース ▽編集後記 ------------------------------------------------------------------- ▽コラム「タイの政治混乱とASEANシフト」 昨年来、タイが政治的に混乱した状況が長期化し、今年初めにはインラ ック政権に反対する反政府勢力が、首都バンコクの主要道路をバリケード などで封鎖するような事態になった。筆者が2014年3月上旬に現地を訪問 した際には、幸運にも道路封鎖は解除の方向に向かっていた。しかし、か つて数々あった軍事クーデターとその解決のプロセスとは違い、その出口 は以前よりはるかに遠いようだ。そして先日5月7日には、「神の声」と揶 揄される憲法裁判所の判決によって、人事不当介入という理由でインラッ ク首相は失職し、失職後もコメ担保融資問題で告発される見込みとなって いる。5月20日には陸軍により戒厳令が発令され、5月22日にはついに8年 ぶりのクーデターに発展した。陸軍の置かれた立場も微妙であり、この先 さらなる混乱、衝突も予見される。 …続きはこちらへhttp://www.s.fpu.ac.jp/fukk/mailmgz/n110_sp1.html (地域経済研究所 教授 春日 尚雄) ------------------------------------------------------------------- ▽研究所ニュース ■報 告■ 5月27日(火)午後6時より、第1回地域経済研究会を地域経済研究所 企業交流室にて開催いたしました。福井県立大学 地域経済研究所 講 師 江川 誠一氏による話題提供があり、「富山のまちづくり 〜 富岩 運河環水公園視察報告〜」をテーマに報告いたしました。 行政機関や企業などから22名の方に参加頂き、報告内容に対する質疑 や今後の研究に関する意見などが出され、大変熱心な議論となりました。 ■予 定■ @ 6月3日(火)午後1時30分より第1回地域経済研究フォーラムを、福井 県立大学 交流センター3階 多目的ホールにて開催いたします。参加 を希望される方は、FAXまたはメールにてお申込ください。お待ちし ております。 概 要 最近の金融経済情勢について、福井経済の特徴にも言及しつつご講演い ただく予定となっております。 ・日 時 平成26年6月3日(火)13:30〜15:30(受付開始13:00) ・場 所 福井県立大学 交流センター3階 多目的ホール ・テーマ 「最近の金融経済情勢」 ・講 師 日本銀行 福井事務所長 江藤 公彦 氏 ・受講料 無 料 ・申込先 福井県立大学 地域経済研究所事務局 担当 大山 FAX : 0776-61-6017 電 話 : 0776-61-6000(代)内線6104 E-mail : keiken@fpu.ac.jp http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/symposium/index.html ------------------------------------------------------------------- ▽編集後記 福井に着任してからめっきり個人商店で買い物をする機会が減った。日々 の食材や日用品は専ら大型スーパーやドラッグストアとなる。時折、農協の スーパーに行って野菜を買うことはあっても、いわゆる八百屋や肉屋、魚屋 といった専門店で買い物をしなくなった。いや、徒歩圏内に町の個人商店は ほぼゼロであり、車で出かけるのだから自ずと駐車場付の大型店舗に足が向 かうことになる。 20年前のハノイは、町に大型店舗などなく、零細個人商店が群れるように して商業地を埋め尽くしていた。同じような品揃えの店が平然と軒を並べて 同じ価格で売っている。当時は、「なぜお金を出し合ったり、資本を投入し て大型店化しないのだろう?」と疑問に思った。一軒一軒買いたいものを探 し、値段交渉していく。時間を浪費して体力を消耗するのが買い物であり、 正札の付いたスーパーの登場を心から切望したのであった。それでも気の合 う売り子と仲良くなったり、お茶をすすめられて一休みしたり、街ネタを仕 入れたりと、零細商店の人間模様は商品の単調さとは裏腹に多様で人間味が あった。買い物以上にそうしたコミュニケーションが副産物として私にとっ てはむしろ貴重だった。 福井で大型量販店通いをしながら、モダントレードと呼ばれる近代的小売 り形態と、零細専門商店による伝統的小売り形態と、どちらかがよかったの かとしみじみと考える。やはり、どちらも必要なのだが、モダンが伝統を完 全淘汰してしまうのであれば、それはそれで街の機能というか魅力というか、 とにかく大事な部分が消失してしまうようで寂しい。 (池部 亮) ================================= 地域経済研究所メールマガジン 編集長;地域経済研究所長 丸屋 豊二郎 発 行;福井県立大学地域経済研究所(0776-61-6000 内線6104) ホームページ;http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/index.html 事務アドレス;keiken(後ろに@fpu.ac.jpといれてください)