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地域経済研究所 メールマガジン vol.93

Fukui Prefectural University

〓〓〓〓〓地域経済研究所 eメールマガジン〓〓〓〓〓


VOL.93/ 2 0 1 2.12.27 (THU) 発行

========地域経済研究所eメールマガジン 93=======

□■目次■□

▽コラム:「日本企業と韓国企業の明暗」
▽研究所ニュース
▽年末のご挨拶
▽編集後記

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▽コラム

「日本企業と韓国企業の明暗」

 非常に感覚的なものなのだが、私は現在の家電製品の世界販売で日本が
韓国に圧されている状況を生んだ原因のひとつが輸入代替工業化政策にあ
ったのではないかと考えている。ベトナムを例に論考してみたい。90年代
のベトナムは米国の禁輸措置が解除され、「バスに乗り遅れるな」という
勢いで、家電、自動車、オートバイを製造販売する日本企業がベトナムへ
殺到した。ベトナム全土でテレビが数十万台、自動車が数千台、オートバ
イは数万台しか売れていない時代である。

…続きはこちらへhttp://www.s.fpu.ac.jp/fukk/mailmgz/n93_sp1.html

               (地域経済研究所 准教授 池部 亮)


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▽研究所ニュース

■報 告■

    12月3日(月)午後 1時00分より福井県立大学創立20周年記念シンポジ
 ウムを開催いたしました。講師に福井県立大学客員教授、龍谷大学政策
  学部教授 中村 剛治郎氏をお迎えし、「構造転換が進む中での地域経
  済の歩むべき道」をテーマにご講演いただきました。
   パネルディスカッションでは以下の方にご出演いただき「地域経済の
  発展のために、産業・企業のあるべき姿とは」をテーマに議論されました。
   行政機関や企業などから約200名の方に参加頂き、大変盛り上がったシ
  ンポジウムとなりました

パネリスト
    伊東 忠昭氏(株式会社福井銀行頭取)
    勝木 健俊氏(社団法人福井県観光連盟会長、株式会社勝木書店会長)
    八木誠一郎氏(福井経済同友会代表幹事、フクビ化学工業株式会社代
		       表取締役社長)
コメンテーター
    中村剛治郎氏(福井県立大学客員教授、龍谷大学政策学部教授)
コーディネーター
    南保 勝  (福井県立大学地域経済研究所教授(地域経済部門リーダー))


■予 定■

   1月16日(水)午後1時30分より第1回アジア経済フォーラムを福井商工
 会議所ビル2階 会議室Bにて開催いたします。参加を希望される方は、
  FAXまたはメールにてお申込ください。お待ちしております。

 フォーラムの概要

  2012年11月に開催された中国共産党第18回党大会で胡錦涛氏に代わり
 習近平氏が中国の新たなリーダーに選任されました。胡錦涛時代の10年
  間は投資主導の経済成長で年平均10%を超える経済成長率を達成しまし
  たが、同時に投資効率の悪化、資源・環境・エネルギー制約、腐敗・汚職、
  地域格差の拡大など中国経済・社会に深刻な歪みをもたらしました。
  新政権はこうした前政権がなしえなかった構造改革を成し遂げること
  ができるのか。また尖閣諸島の国有化を機に悪化した日中経済関係はど
  うなるのか。習近平新体制の人事をめぐる勢力争い、最高指導部に選出
  されたメンバーの政策選好などを分析し、今後の新政権の経済路線と日
  中経済関係を展望します。


 ・日 時  平成25年1月 16日(水)13:30〜15:00
 ・場 所  福井商工会議所ビル2階 会議室B
      
 ・テーマ  どうなる?これからの中国経済
         〜習近平新政権の経済路線と日中経済関係〜

 ・講 師  福井県立大学 地域経済研究所 教授(アジア経済部門リーダー)
        丸屋 豊二郎 氏 
         
 ・受講料 無 料
       
			
 ・申込先 福井県立大学 地域経済研究所事務局 担当 大山
      FAX : 0776-61-6017
      電 話 : 0776-61-6000(代)内線6202
      E-mail : keiken@fpu.ac.jp
            http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/symposium/index.html

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▽年末のご挨拶

 早いもので、もう年の瀬となりました。
  東日本大震災から1年半が過ぎましたが、復興への道のりは依然として道
半ばのようです。構造転換が進む中で、福井県経済も以前にもましてさま
ざまな難しい課題に直面しています。地域経済研究所も地域経済部門と東
アジア部門として体制を強化いたしました。これからも皆様のお役に立て
る研究所でありたいと思いますので、来年もどうぞ宜しくお願い申し上げ
ます。
  希望に満ちた新しい年が迎えられますことを祈念し、年末のご挨拶とさ
せていただきます。

                  (地域経済研究所スタッフ一同)

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▽編集後記

 2012年も残り数日になった。海外、国内の政治もグローバル経済も目ま
ぐるしい変化の年であった。その変化に対応するためまちづくりの新著を
出版するが、その過程でジェイコブスの書籍を改めて読んだ。ジェイコブ
スは『アメリカ大都市の死と生』で、人間的な魅力ある都市の特徴として
多様性がなくてはならないと主張している。ジェイコブスのいう多様性は、
都市の生態系を維持するために必要であるという。その多様性の意義を
「時間をかけて有機的に発達し、その各種の構成要素は、複雑な形で相互
依存し(中略)、生命と生活手段の多様性のためにニッチが多ければ多いほ
どその生命を要する力は大きい」といっている。そのためには次の4つの条
件が欠かせないと主張している 。@できるだけ多くの都市機能が確保され
ている A街路が折れ曲がっていること B古い建物が残っていること 
C人口密度が十分に高いこと である。多くの都市機能の確保は、都市の
個性を主張するために必要である。ジェイコブスのいう「多様性」を私は
「個性」と呼んでいるが、この個性がまちづくりの目指すべき方向である。
新年は是非、個性的なまちを目指して欲しいと切に願うものである。

Jane Jacobs(1961)『アメリカ大都市の死と生』山形浩生訳(2010) pp.166-176

                            (小川雅人)


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地域経済研究所メールマガジン

編集長;地域経済研究所長 中沢 孝夫
発 行;福井県立大学地域経済研究所(0776-61-6000 内線6202)
ホームページ;http://www.s.fpu.ac.jp/fukk/index.html
事務アドレス;keiken(後ろに@fpu.ac.jpといれてください)



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