●沿岸域の環境を見つめる仕組み作り −沿岸環境モニタリングの手法と適用方法−
地域にとって有効な海洋環境のモニタリングを考えることに関心があります。人間の活動域である沿岸域の海の様子を見つめる仕組みや、その有効的な活用方法について考えることは重要であると考えているからです。沿岸域の環境や問題は地域によって大きくことなるため、適切なモニタリングの内容や方法は地域ごとに検討する必要があります。研究対象域を若狭湾として、現地を見る姿勢を大切にすることを心がけながら、研究を進めています
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漁場環境および漁場の流れ、物質輸送について 定置網の様子です。初めてみたときは、その大きさに驚きました。定置網付近には観測機器をつるしたブイが設置されています。海の流れや水温などの情報を収集して、定置網の環境を調べています。 |
●地球規模の環境変動と内湾環境の変化の関連性
沿岸域の環境は、地球規模の環境変動の影響を大きく受けているようです。しかしながら、地球規模の環境変動に対して、沿岸域がどのように応答しているのかよくわかっていません。新たに顕在化した沿岸域の現象を調査することを行っています。
最近では、タイで調査も行っています。貧酸素水塊の挙動と河川流量の変化の関連性に注目して、東南アジアの内湾環境について調べています。
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ミズクラゲの調査、エチゼンクラゲの調査 ミズクラゲの写真。海面を歩けそうなぐらいミズクラゲが泳いでいます。すぐ近くを国道が走っているのですが、この状況に気付いている人は少ないと思います。環境の変化は、テレビのニュースで紹介されている出来事ばかりではなく、身近で起こっていることを実感させられます。 |