福井の近代産業遺産■■■
■旧森田銀行本店(坂井市三国町南本町)
古来より越前の玄関口、経済の要港として発展してきた三国町。
廻船業を生業とし、三国湊の発展に貢献した豪商森田家は明治27(1894)年に森田銀行を創業。
大正9(1920)年に新本店として落成した洋風のこの建物は県内に現存する鉄筋コンクリート造の最古のもので、現在は三国町の登録有形文化財となり、詳細な復元保存工事を経て、三国湊をしのぶ貴重な文化遺産となってる。地図はここ ▲銀行内部 ▲正面・入口 ■旧大和田銀行《市立博物館》(敦賀市相生町)
大和田銀行は明治25(1892)年に大和田荘七によって創業され、この本店は昭和2(1927)年5月に竣工した。当時の報道ではその壮大さから「摩天閣の竣工」と紹介された。
往年の敦賀の繁栄を物語るこの建物は、銀行機能を1階部分に集約、2階には会議室や撞球室などを備え、半公共的な施設としても考えられていた。現在は市指定文化財となっており、平成5年から市立博物館として使用され、北陸では最古と言われる当時のエレベータも展示されている。地図はここ ▲北陸最古のエレベータ ▲大和田荘七像
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