福井県立大学(Fukui Prefectual University)平成20年度[前期]オープンカレッジ(公開講座)のご案内

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エコロジーに関するシリーズ

「発生生物学入門」
〜動物も植物も、もとはたった1個の受精卵!どのようにして複雑な体ができるの?〜

この講座の詳細
開催日 9月9日(火曜日)、9月16日(火曜日)、9月30日(火曜日)<全3回>
時間 18時30分〜20時30分
場所 福井キャンパス 交流センター
講師 生物資源学部教授 村井 耕二
受講対象者 一般・高校生
募集定員 20名
備考  

内容 …講義と実験・実習

私たちの体は約60兆個の「細胞」から成り立っています。でも、ひとくちに「細胞」と言っても、皮膚の細胞、筋肉の細胞、脳の神経細胞などと様々です。これら60兆個の細胞も、もとをたどれば、たった1個の受精卵です。卵子と精子が受精してできた受精卵が細胞分裂を始め、60兆個もの数になるのですが、その過程で細胞は特殊化、つまり「分化」していきます。そして、「分化」した細胞が集合して「組織」となり、筋肉、骨、眼、内臓などの「器官」が形成され、私たちの体がつくられていくのです。この受精卵から出発して、多細胞の体が形成される一連の過程を「発生」と呼んでいます。この「発生」はもちろん私たちヒトだけでなく、全ての動植物で行なわれているのです。いったいどのようなメカニズムでこの複雑な「発生」が起こるのでしょうか?ショウジョウバエと呼ばれる小さなハエの研究から、「発生」の基本的なメカニズムの一端が解明されました。ショウジョウバエは通常、1対の翅を持ちますが、2対の翅を持つ突然変異体が見つかったのです。そして、これは、ある「遺伝子」の変化によって、本来、翅のない後胸部が翅のある中胸部に転換し、2対の翅ができたものであるということがわかったのです!つまり、体のある部分が何になるべきか指令をだす「マスター調節遺伝子」が存在するのです!さらに、このショウジョウバエの「マスター調節遺伝子」と極めて類似した遺伝子が、私たちヒトにも存在し、「発生」をコントロールしていることがわかってきました!これらの遺伝子は、いったい何で、どのような働きをするのでしょうか?ハエでもヒトでも、「発生」メカニズムの基本的なところは同じなのでしょうか?また、植物にも「マスター調節遺伝子」はあるのでしょうか?本講座では、遺伝子の立場から、「発生」のメカニズムの解明に迫ります!

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