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地域経済の活性化に関するシリーズ
「福井の保有技術と技術経営戦略」
〜技術力見直しによる製造業の復活と地域産業活性化を考える〜
開催日 | 5月8日(木曜日)、5月15日(木曜日)、5月22日(木曜日)、5月29日(木曜日)、6月5日(木曜日) <全5回> |
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時間 | 18時30分〜20時00分 |
場所 | 福井キャンパス 交流センター |
講師 |
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受講対象者 | 一般・専門分野の関係者 |
募集定員 | 30名 |
備考 | テキスト代2,800円 |
内容
近年、企業価値を評価する指標として技術力が注目されるようになってきた。それは技術者や組織に保有される暗黙知を含むものとされ、それが経営学的把握を困難なものとしてきた。本講座、その技術力に焦点を当て、技術の実態を実証的に明らかにし、それをもとに技術マネジメント――技術経営(MOT;Management of Technology)――の体系化の方法ならびにその支えとなる技術理論を提示し、技術経営戦略論を提言する。なお、これは福井県企業に焦点を当て地域活性化のための経営学視座を提供するものである。
製造業におけるブランド力や技術力が、企業価値を創造するために最近注目されるようになっていることに注目したい。しかし、技術力については、「暗黙の知的資産」としてその中身や、取り扱いの法的枠組、会計枠組が十分議論されていないのも事実だ。企業価値を創造する技術力は、その知的所有権に特許権・実用新案権などの法律上の権利のほかに、「製品をどのようにして作るのか」という生産方法――知的技術資産――も含まれるべきである。ブランドや知的所有権などの考え方が、これまでの誰が何を作るのかという物的管理資産の視点から、いつ、どこで、どのような方法で作るのかという知的技術資産の考え方へと大きく変化している。この知的技術資産は、無形(不可視)のため管理・保全の対象として捉えにくいものとされてきたが、今後、企業の収益や価値創造にとって大きな比重を占めるものと考えられた。それはまた、「自社の強み」の認識という、新たな経営戦略上の鍵を握るものともなっている。本書は、この見えにくい資産である知的技術資産を可視化させるために、「技術資産マネジメント」の考え方にもとづいた、新しい「技術経営戦略論」を提言しようとするものである。
- 第1回 県内企業の技術力の特徴について(担当:西崎)
- 第2回 繊維産業における生産技術の形成(担当:木野)
- 第3回 知的技術資産のマネジメントと会計(担当:徳前)
- 第4回 地域クラスター構想と地場産業の技術(担当:榊原)
- 第5回 新たな技術の認識と技術経営(担当:竹内)
*最終回は、担当教員全員による討論会を実施
- 福井キャンパス
- 電話:0776-61-6000(代表) 内線 1017・1018・1019
- ファクシミリ:0776-61-6012
- 小浜キャンパス
- 電話:0770-52-6300 / ファクシミリ:0770-52-6003