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地域経済の活性化に関するシリーズ
「企業経営のリスクマネジメント(企業価値を高める経営入門《特別講座》)」
〜経営体制リスク、執行リスクって何?マネジメントのポイントは?〜
開催日 | 8月5日(火曜日)、8月19日(火曜日) <全2回> |
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時間 | 19時00分〜20時30分 |
場所 | 福井キャンパス 交流センター |
講師 | 地域経済研究所准教授 岩瀬 泰弘 |
受講対象者 | 一般 |
募集定員 | 20名 |
備考 |
内容
リスクとは「危険」という意味ではなく、将来起きるかもしれない「不確実性」を意味する。反対語としてリターンという言葉があるが、これは「利益」ではなく、「リスクを取った結果」を意味し、起きる結果にはプラスのリターンもマイナスのリターンもある。ハイリスク・ハイリターンとは、投資においてはプラスサイドのリターンを期待するため、「危険度が高ければ利益も大きい」という意味に使われるが、正確に言えば、「不確実性が高ければ、結果もプラスかマイナスかのいずれかに大きくぶれる可能性が大きい」という意味である。
これを企業経営に置き換えると、企業経営の基本的リスクとは、自社の将来の業績の不確実性であり、不確実性の結果には業績向上と業績悪化がある。企業経営のリスクマネジメントの主眼は企業が業績悪化にならないよう“トータル(Total)”でマネジメントを行なうことにある。しかしながら、多くの研究書は信用リスク、金融リスク、保険リスクなど、一定のリスクに限定して論じられている。このことがリスクマネジメントを分かりづらいものにしている。
企業にとって最大のリスクとは企業が存続できなくなるリスクである。企業経営のリスクマネジメントの本質は「トータルリスクマネジメント(Total Risk management)」であり、それは、信用リスク、不祥事、投資リスク、災害リスク等、個々のリスクをマネジメントするものではない。「トータルリスクマネジメント」は、企業の持続的成長のための「経営体制リスク」と「執行リスク」をトータルでマネジメントする経営手法である。本書が示す「トータルリスクマネジメント」の“トータル”とは、企業の経営体制そのものもリスクマネジメントの対象であるということを意味している。
「トータルリスクマネジメント」は、「経営体制リスクマネジメント」と「執行リスクマネジメント」の2つからなる。
企業が持続的成長を遂げるには、まずは「経営体制リスクマネジメント」の基盤構築が第一義である。企業の持続的成長には「企業価値創造経営の実践」が必要であり、それを担保するための「コーポレートガバナンス体制の確立」と「内部統制システムの確立」が不可欠である。そして、その背景には全社員が共有できる「企業理念」が存在しなければならない。
次に重視すべきは、“業務執行上直面する”個別の「執行リスクマネジメント」である。「執行リスクマネジメント」において対象となるのは、事業投資リスク、市場リスク、信用リスク、ハザードリスク、オペレーショナルリスク等の個別リスクである。
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