福井県立大学(Fukui Prefectual University)平成21年度[前期]オープンカレッジ(公開講座)のご案内

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健康・保健福祉に関するシリーズ

市民のための保健福祉入門
〜保健福祉が分かれば人生を楽しめる〜

この講座の詳細
開催日 5月12日(火曜日)、5月26日(火曜日)、6月9日(火曜日)、6月23日(火曜日) 、7月14日(火曜日)<全5回>
時間 18時30分〜20時30分
場所 小浜中央公民館
講師
  • 真野 元四郎 看護福祉学部教授
受講対象者 一般
募集定員 なし
備考  

講義内容

 ここ10年の間毎年3万人以上の人が自らの生命を絶っています。私たちの生命は偶然授かったものです。この授かった生命を誰もが迎える死のときまで活かし続ける責任が私達にはあるように思います。しかし、個人一人の努力だけでは、この生命を活かし続けることは大変難しいといえます。

 昨今の経済不況による失業、働きたくても働けない、収入の道を断たれうつ術も無く疲れ果て、悩みぬいた結果心の健康を失い生きる希望が持てなくなって死を選ばざるを得なくなっている人たちが毎年3万人以上いることを自殺統計が示しています。このことを受けて国は、平成18年10月自殺対策基本法を施行し、自殺対策に取り組んでいます。

 統計上は毎年3万人以上ということですが、自殺予備軍は、その数の数倍はいるものと考えられます。

 自殺の原因は病気、生活苦、失業、いじめ、多重債務等さまざまですが、一つの原因で人は自殺には走らないと考えられます。複数の自分だけではどうにもならない問題を抱えこまされたが故に、授かった生命を活かし続けることができなくなり、自らの生命を結果として絶っていると考えられます。

 私たち一人ひとりが自分の生命を避けることのできない死が訪れるまで活かし続けられる環境を作る努力をする必要があるでしょう。その努力は、個人的努力もさることながら社会的・組織的努力なくして、個人の努力が稔ることは無いものと考えられます。個人と社会的・組織的努力が噛みあってはじめて私たちは自らの生命を活かし続ける努力が可能になり、自らの生命を絶つ人たちの数を減らすことができると考えます。

 生命を活かす、それをどう活かすか、自らの人生の中身を作り上げるのに必要なものを手に入れる活動が生活そのものといえます。この生活を支える土台が健康だといえます。また健康に大きな影響を与えるものが生活だといえます。このように健康と生活は不可分の関係にあります。

 そこで、今回の講座では、生活の意味を考え、健康で豊かな暮らしを私たちのものにするために保健福祉を理解し、その知識日々の暮らしのなかで活かすことで、人生を楽しめることを皆さんと考える機会にできればと考えています。

連絡先

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電話:0776-61-6000(代表) 内線 1018・1019
ファクシミリ:0776-61-6012
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