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国際交流・教養に関するシリーズ
『平家物語』の成立過程
〜購読と分析〜
開催日 | 6月11日(木曜日)、6月18日(木曜日)、6月25日(木曜日)、7月2日(木曜日) <全4回> |
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時間 | 18時30分〜20時30分 |
場所 | 福井キャンパス |
講師 | カレル フィアラ 学術教養センター教授 |
受講対象者 | 一般 |
募集定員 | 20名 |
備考 |
講義内容
『平家物語』には百数十編の異本が存在します。一般に古典としてよく知られるのは1370-71年に成立した「覚一本」ですが、現存する異本系統の中で古態と思われるのは、東国の源氏に詳しい「長門本」や「延慶本」です。これらの異本は多くの資料を継ぎ合わせて成立したようです。一方、京都では平家の栄華を偲ぶ語り本としての仮名本が編集されました。八坂流の「屋代本」もこのように成立しました。十四世紀の真字本「源平闘諍録」と十五世紀の真字本「四部合戦状」はこの二つの流れを汲んでいます。つまりこれらは「延慶本」や「長門本」の文章の要素と「屋代本」の文章の要素とを合わせ持っています。成立不詳の『源平盛衰記』には多くの古い異本の痕跡が残っており、『平家物語』の発展過程を辿る上で重要な資料です。
本講座ではこれらの異本を読み、『平家物語』の成立過程を最新研究の立場から考察したいと思います。
- 福井キャンパス
- 電話:0776-61-6000(代表) 内線 1018・1019
- ファクシミリ:0776-61-6012
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