Chatswood Community Nursing Homes(工事中)

 

Director of Nursing/ Chief Exective Officer、Mrs Meg Cranswickさんを訪問し、Diversional Therapist(以下DT) のキャシーさんに施設案内とプログラム説明をしていただいた。Chatswood Community Nursing Homesは、1992年にChatswood District Community Hospitalを改装して、オープンした。このナーシングホームはChatswood Community Care Association(非営利慈善団体)に所有、運営されている。

入居者42人は、昼は正看護婦1人、准看護婦2人、ケアワーカー4人、DT、その他(キッチンスタッフ、管理スタッフ)によってケアされており、夜は正看護婦1人、ケアワーカー2人。

訪問当日PTによる30分の音楽体操が行われており、見学させていただいた。約12人ほどが参加しており、ほとんどの人が集中力をなくさず体操をしている。80才〜95才という高齢であるが、着ている服も個人で選んだきれいな服装で、化粧している人も多くいた。

その後、DTキャシーさんに個人DTに参加させていただいた。これは、このホームの入居者の高齢化が進み、グループプログラムに参加が難しくなった方を個人的に訪問し、その人にあわせたプログラムを提すするDTである。

この写真の方は、アルメニアから移民されたお医者さん。本人もパーキンソン病にかかっていることを自覚しており、今後少しでも自分の身体機能を継続させようと努力しておられた。

この方も個室にいられたDr HYDYさん。モダブツシステムという世界的に有名なコンピュータシステムを開発された方で97才の今のコンピュータを使っている。この方は集団で過ごすのがあまり好きではないので週1回ボランティアの方が訪問し、お話をするようDTがオーガナイズしています。

こちらのお部屋は2人部屋と4人部屋。それぞれのベットの周りには写真や小物がたくさんおかれている。重度の痴呆症状を持つ方のための4人部屋でのプログラムも見せていただいた。痴呆症状を持つ方は個室よりも4人部屋の方が精神的に安定する場合もあるそうだ。当日は回想法の本を使ってレクレーションワーカーが昔のラジオの話を入居者としていた。reality療法ともいい、今日の日付や年などを知ることでより現実を認識するプログラムである。

(Diversional therapyの役割についての詳しい説明はこちらへどうぞ!)


その他のこの施設についての情報(施設資料より翻訳)

入居条件:あらゆる人々がオーストラリア国内のどのナーシングホームに入居する権利をもっている。その許可は住居地域のACAT(Aged Care Assessment Team)によって査定され、与えられる。この施設への入居に際しては、

1:男女共、夫婦でも可。

2:Lower North ShoreまたはWilloughby市からの入居が望ましい。この地域に親戚がいる場合でもよい。

3:この施設ではすでに徘徊の症状が激しい人へは老年精神医療チームがケアにあたるが、それでも改善がみられない場合はよりふさわしい施設に移転してもらう必要がある。

4:複合硬化症、運動神経障害、

5:高齢者でHIV陽性者、AIDその他性病をもった方の入居も認める。

6:英語以外を母国語とする高齢者の入居も認める

7:施設内は禁煙である。

9:適量のアルコールの摂取は認められている。

10:許可なしにペットの持ち込みはできない。

料金:連邦政府健康家族部によって定められる。入居者が100%年金受給者であればその85%を施設費として施設に支払う。また一部年金受給者は、一定料金プラス(週50ドル、カップル88ドル以上収入のある場合)1ドルに対し25セントの追加料金を支払う。非年金受給者は政府が年金受給者に支払う額と同等の金額をさらに支払う。

この施設費に加えて、$36000以上の資産(家族の一人が社会サービスを受け、さらに2年以上住んでいる住居を除く)をもつ場合は一日12ドルを支払う。$22500〜36000までは一日6ドルを最高5年まで支払う。

外泊:入居者は52日間の休暇外泊が認められる。その間は施設費のみを支払う。52日以上希望する者はそれ以外の経費も払う。病院に入院した場合も施設費のみを払う。

会計:入居者で希望する場合は財産管理等も行う。 

徘徊:このナーシングホームは徘徊の症状のある方のために作られていない。新しい入居者の場合は4週間の観察期間をおいたあと、別の方法を考える。

アルコール:この施設では月に1、2回の格安アルコール販売の日がある。またパーティなどでも提供される。また個人の場合は各フロアの看護婦に管理の元で飲むことができる。

訪問時間:10:30am〜9:00pm

Podiatrist:6〜8週に一度訪問

Physiotherapist:週17時間訪問 

美顔ワックス:1回10ドル

ヘアードレッサー:毎週火曜日 シャンプーカット13ドル、パーマ48ドル

食事:朝食 7:30(1階)8:00(2階)

モーニングティー 10:00(1階)10:00(2階)

昼食 12:00(1階)12:15(2階)

アフタヌーンティー2:00(1階)2:00(2階)

夕食 5:00(1階)5:15(2階)

夜食 7:00(1階)7:00(2階)

選挙:選挙のときには、ナーシングホームにて投票することができる。また郵送による投票も可能である。

施設に対する意見、投稿等について

入居者やその家族は担当看護婦や看護婦長に施設運営に関わるすべてのことについて意見や提言を述べることができるが、それでも解決しない場合は、この施設の母団体に意見を述べることができる。それでも解決しない場合は、

The Accommodation Rights Services

Patient Support Service

NSW Department of Health Complaints Unit

Department of Human Services and Health

のいずれかに申立てをすることができる。

  

sfunaki@fpu.ac.jp