学部案内 Guide
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教育について
海洋生物資源学部が目指す教育
2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く原発事故は、我が国の存立基盤がいかに脆弱なものであるかを白日のもとに晒しました。特に、水産海洋関係の産業の再生は大変厳しい状況下に置かれています。今後の日本、そして世界人類の存続には、健全な自然環境の維持と安全な農水産物の供給が必要不可欠であると考えます。福井県立大学海洋生物資源学部は、海洋生物資源の持続的な利用のために、海洋生物資源にかかわるすべての分野で先進的な教育と研究を展開しており、これらの問題解決に取り組むことのできる人材の育成を目指しています。
そのために、

@ 幅広い視点と自らの社会的役割を理解して行動できる能力

A 専門基礎能力とさらに進んだ専門知識と応用能力および、自主的な学習継続能力

B 情報収集と問題解決のための計画立案、およびコミュニケーションをとって計画を実行する能力

の習得に力を入れています。
このような本学部の教育は、JABEE認定教育プログラムにも反映されています。
教育の進め方

教育の内容

1年次生は福井キャンパスで一般教養科目と専門教育基礎科目を学習し、2年次生からは小浜キャンパスで実験、実習、調査を多く取り入れた専門教育科目を履修します。4年次生になると5領域8研究室のいずれかに分属して高度の専門教育を受けるとともに卒業論文研究を行います。

教育の内容

1年次生には、幅広い知識と教養を身につけるための一般教養科目と、2年次生以降のカリキュラムにつながる導入教育としての専門教育基礎科目が用意されています。導入教育の一例として、海洋生物資源学フィールド演習では、海洋調査船に乗船して海洋生物資源学部での研究の一端に触れるとともに、レポート作成や発表の仕方など、大学生としての学習の基本を身につけます。また、推薦入学者には、合格から入学までの間に、入学前の学力アップのための学習指導も行っています。

教育の内容

2-4年次生では、多様な視点からみた海洋生物資源の基礎(2年次生)から応用(3、4年次生)までを学びます。基礎から応用までを網羅することにより、海洋生物資源の環境から魚介類の生物生産、生物生産されたものの食品への加工、食品の流通まで、一連の海洋生物生産の全過程について科学的知識を得ることができます。また4年次生の卒業研究では、教員とともに新規なテーマについて実験や調査を実践して卒業論文としてまとめ、発表することにより、技術者としての能力と思考方法を養います。

海洋生物資源学科の4年間(カリキュラム)

海洋生物資源学科の4年間(カリキュラム)
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海洋生物資源学部の学問領域と関係する開講科目

海洋生物資源学部の学問領域と関係する開講科目
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GP

海洋生物資源学部では、独自の教育プログラムである「GP」を設定しています。GPでは、学びの舞台をキャンパスから町へ、さらに山川里海へと移し、地域の人々や自然との関わりを通じて、現実の自然や社会との関わりの中で人間力を向上させることを目指しています。
きめ細かい少人数教育

教育の特徴

1学年50名の学生定員に対して24名の教員が教育にあたりますので、きめ細かい少人数教育を受けることができます。各学年には担任・副担任に加えて履修指導アドバイザーを配置し、卒業までの履修・単位取得をサポートしています。
取得できる資格
海洋生物資源学部では、カリキュラムを通じて以下の資格が取得できます。

・高等学校教諭一種免許状(理科、水産)

・修習技術者(海洋生物資源学部はJABEE認定学部です。)

・食品衛生管理者及び食品衛生監視員(資格要件)

学生たちは町へ野山へ
学生たちは、大学から町へ、地域の自然や町へとでかけ、GPの教育科目などを通じて地域の方々との交流を深めており、さらに小浜市が主催する食育フェアなどの地域イベントに対して積極的に参加・協力しています。また、地域の方々は、「小浜キャンパスを育てる会」を設立し、学生たちを温かく見守って下さっています。