主な研究対象海域 (最近は東南アジアのタイ王国などにも拡がっています。)

最近の研究対象海域は、若狭湾や越前沖です。 



主な研究課題

最近、取り組んでいる課題について紹介します。キラリと光っている研究にしていきたいです。

●沿岸域の海洋環境の研究
沿岸域では、どのような現象が発生しているのか。沿岸域で発生している現象は、海の生き物や人々の暮らしにどのように関わっているのか。現地観測やデータ解析から研究を進めます。最近では、若狭湾やタイ沿岸域をフィールドとして研究を進めています。海の流れ特徴を解明し、特徴のある現象については発生機構の解明を目指します。


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若狭湾の海洋環境
若狭湾は、カニやカレイ、ヒラメなどを漁獲する底引き漁業や、ブリなどを漁獲する定置網漁業、リアス式海岸の地形を利用して養殖業が盛んな海域として知られています。写真は定置網付近の調査時に撮影したものです。若狭湾東部では、岸近くでは定置網が行われています。写真にも定置網がうつっているのですが、わかりますか?定置網では、ブリ、さわら、アジなどの魚が漁獲されます。魚種は季節によってかわり、漁獲量も時間とともに変化します。漁獲量は、どのようにして決まるのでしょうか。定置網周辺の海洋調査を行い、漁獲量の変化と流れの関係について検討を進めています。


●沿岸域の環境を見つめる仕組み作り −沿岸環境モニタリングの手法と適用方法−
地域にとって有効な海洋環境のモニタリングを考えることに関心があります。人間の活動域である沿岸域の海の様子を見つめる仕組みや、その有効的な活用方法について考えることは重要であると考えているからです。沿岸域の環境や問題は地域によって大きくことなるため、適切なモニタリングの内容や方法は地域ごとに検討する必要があります。研究対象域を若狭湾として、現地を見る姿勢を大切にすることを心がけながら、研究を進めています


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漁場環境および漁場の流れ、物質輸送について
定置網の様子です。初めてみたときは、その大きさに驚きました。定置網付近には観測機器をつるしたブイが設置されています。海の流れや水温などの情報を収集して、定置網の環境を調べています。



●地球規模の環境変動と内湾環境の変化の関連性
沿岸域の環境は、地球規模の環境変動の影響を大きく受けているようです。しかしながら、地球規模の環境変動に対して、沿岸域がどのように応答しているのかよくわかっていません。新たに顕在化した沿岸域の現象を調査することを行っています。

最近では、タイで調査も行っています。貧酸素水塊の挙動と河川流量の変化の関連性に注目して、東南アジアの内湾環境について調べています。


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ミズクラゲの調査エチゼンクラゲの調査
ミズクラゲの写真。海面を歩けそうなぐらいミズクラゲが泳いでいます。すぐ近くを国道が走っているのですが、この状況に気付いている人は少ないと思います。環境の変化は、テレビのニュースで紹介されている出来事ばかりではなく、身近で起こっていることを実感させられます。



タイの海洋環境調査
タイ調査船や係留観測を行っています。タイの大学の先生や学生から元気もらって、日本での経験を生かして頑張って調査しています。