評価指標
介護予防を推進する地域包括ケアシステムの構築に向けた課題(評価指標)
◎:最重要 ◎:重要
重要カテゴリー | サブ重要カテゴリー | 自助 グループ |
互助 グループ |
公助・共助 グループ |
1.健康維持のための支援の充実 | 壮年期の健康づくり | ◎ | ||
健康の自己管理の支援 | ◎ | ◎ | ||
軽度認知症高齢者の進行予防 | ◎ | |||
健康診査の受診を支援 | ◎ | ◎ | ||
介護予防事業・地域活動への参加促進 | ◎ | ◎ | ◎ | |
2.能力活用の場の提供 | 働く場・能力を活用できる場の提供 | ◎ | ◎ | ◎ |
人の役に立つ機会の提供 | ◎ | ◎ | ||
3.要支援家庭の見守り・支援の強化 | 新たな独居の把握と早期対応 | ◎ | 〇 | |
独居の人が安心して過ごせるよう見守る | ◎ | |||
日中独居や引きこもりの子ども等と同居している高齢者への支援 | ◎ | ◎ | ||
老老世帯の日常生活を支援 | 〇 | |||
4.地域での見守りの強化 | 高齢者同士で見守る | 〇 | 〇 | ◎ |
隣近所で見守る | ◎ | ◎ | ||
地区・町で見守る | ◎ | |||
地域と行政が連携し見守る | ◎ | ◎ | ||
5.支え合いの体制づくり | 地域のコミュニケーションの活性化 | ◎ | 〇 | 〇 |
地区全体で行う支え合いの体制づくり | ◎ | ◎ | ||
地域で支え合うために必要な情報共有について検討する | ◎ | |||
地域の高齢者への関心を高める | ◎ | |||
支え合いが自然に生まれるようにする | ◎ | |||
福祉の担い手・リーダーの確保・育成 | 〇 | 〇 | ◎ | |
地域のリーダーを支援 | ◎ | ◎ | ||
地域に応じた支援の実施 | 〇 | 〇 | ||
地域に立ち上げた活動を整理・支援 | ◎ | |||
互助の中での連携 | ◎ | |||
公助・共助の中での連携 | ◎ | |||
6.安心して外出するための支援 | 公共交通機関利用に対する不安の軽減 | ◎ | ||
外出支援の充実 | 〇 | 〇 | ◎ | |
7.在宅介護サービスの充実・周知 | 家族介護に対する心配の軽減 | 〇 | ||
仕事・家事と介護の両立 | 〇 | ◎ | ◎ |
自助グループ8人、互助グループ10人、公助・共助グループ10人のグループごとにフォーカス・グループ・インタビューを実施した。インタビュー内容は、介護予防を推進する地域包括ケアシステム構築に向けた課題である。グループごとに重要アイテムを抽出し、サブ重要カテゴリー、重要カテゴリーを抽出した。さらに、3グループの結果をマトリックスの形に整理し複合分析を行った。
介護予防を推進する地域包括ケアシステム構築に向けた課題として、「健康維持のための支援の充実」、「能力活用の場の提供」、「要支援家庭の見守り・支援の強化」、「地域での見守りの強化」、「支え合いの体制づくり」、「安心して外出するための支援」、「在宅介護サービスの充実・周知」の7つの重要カテゴリーが抽出された。介護予防を推進する地域包括ケアシステムを構築するためには、これらの課題への取り組みを自助、互助、公助・共助が協働して実現していく必要性が示唆された。また、これらの重要カテゴリーやサブ重要カテゴリーは、公衆衛生看護活動の量的・質的な価指標になると考えられた。