科学研究費助成事業 研究成果報告 研究種目名:基盤研究(C)(一般)
補助事業期間:平成29年度~平成31年度
介護予防を推進する地域包括ケアシステム構築をめざした公衆衛生看護活動と評価の方法

研究背景と目的

介護保険法施行以降、要介護認定者・率が増加するなかで、高齢者が可能な限り元気で住み慣れた地域で安心して暮らしていく地域づくりを実現すること、すなわち介護予防を推進する地域包括ケアシステムの構築は公衆衛生看護活動の重要課題である。 地域包括ケアシステムを構築するためには、地域で生活する高齢者の自助(高齢者自らの健康と日常生活の維持)互助(地域社会・近隣・ボランティア等からのインフォーマルな相互扶助)公助・共助(税や保険による保健・医療・介護・福祉サービスによる相互扶助)が包括的に機能する必要がある。
本研究の目的は、地域包括ケアシステムの構築要素である自助、互助、公助・共助の実態を包括的に把握し、高齢者の健康状態(主観的健康感)と関連する要因を明らかにし、介護予防を推進する地域包括ケアシステムの構築に向けた公衆衛生看護活動と評価の方法を提示することである。

研究方法

無記名自記式質問紙法による量的調査とグループインタビュー法による質的調査を統合する混合研究(収斂デザイン)

無記名自記式質問紙法による量的調査とグループインタビュー法による質的調査を統合する混合研究(収斂デザイン)

無記名自記式質問紙調査の対象:65歳以上の在宅高齢者(要介護1~要介護5を除く悉皆調査)

《調査内容》 [基本属性] 性別・年齢、家族構成、就労状況、経済的ゆとり

無記名自記式質問紙法による量的調査とグループインタビュー法による質的調査を統合する混合研究(収斂デザイン)

グループインタビューの対象:地域包括ケアシステム構築に関わる3グループ

対象グループ

インタビュー内容

自助グループ:地域で生活する65歳高齢者 8人

  • いつまでも元気に暮らしていくために実践していること
  • 今後も住み慣れた地域で暮らしていくために必要なこと、課題

互助グループ:住民組織、ボランティアグループ 10人

  • 住民組織やボランティアの活動の現状と課題
  • 介護予防を推進する地域包括ケアシステム構築に向けた現状と課題

公助・共助グループ:保健・医療・福祉専門職 10人

  • 所属施設・機関における介護予防活動の現状と課題
  • 介護予防を推進する地域包括ケアシステム構築に向けた現状と課題

研究組織

研究代表者: 中谷 芳美(福井県立大学看護福祉学部)
研究分担者: 坂部 敬子(福井県立大学看護福祉学部)、梶田 悦子(中京学院大学看護学部)

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